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カルテット創作ノート

2021/5/12  Twitterより転載
カルテットは自分が主に中学生の頃に大枠や世界観を決めた作品だったのだけど、レイラス殿下の将来の腹心の部下は財務官僚だ、となぜ思ったのか自分ではもう忘れてて全く意味がわからない。けど殿下が自分の財政を制する必要があるのはありそうだ
だがラダックは地味だ……。魔法戦士のギリスのほうが派手で良い、と2007年ごろの大人になった私は思ったのだけど、でも2021年の私はラダックさんがギリスに「納税もしてないくせに官服の私に偉そうな態度とらないでください」とかいうのは面白い気がしてる
あの国の魔法戦士はおそらく免税特権を持ってるのだと思う。確定申告もしない。そう思うと腹立つので、あいつらに課税してはどうか‼︎ と思うけど、たぶん無理だ。しかも読者もそんなこと全く望んではいないと思う。
レイラス殿下は納税どころか徴税する側で、市民から納税されてるはずだ。でもたぶん自分の領地の税率をギリギリまで下げてる。その新しい税システムの実験場として自分の領地を使っていて、軍費が削減できる時代の支配者としての資質を持ってるというようなストーリーだ
だからレイラスが市民から兵を募ったり、領地に割拠する武装集団(ファサル)を私兵団として抱えたり、ヘタレ兵でも勝てる戦術を練るための新兵器開発をするのは、一連のストーリーとしての脈絡を持ってる。それを実力として実家の宮廷で認めてもらえるかだが。
すんなり認められてしまうと物語にならないので全然認めてもらえない的な展開になるんでしょ?(お約束) と思うんだけど。でも父上としては停戦中にもずっと莫大な軍費を支払い続けるのかは、難問だろうと思う。なにしろいつまで停戦してるか分からないのだ。一時的停戦だと父上は思っているっぽい
建国以来ずっと戦争してる設定なので、それが血判一個で半永久的に終わるなんて普通思わないだろう、というお話だが。 リューズ(父上)は戦時の君主で、強いカリスマは持ってるけど内政には疎い、という設定に現実味あるのかと子供の頃は思ってたけど、今見ると現実味ある。能力が偏った名君だ。
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私が個人的に嗜むおとぎ話なので、そもそも現実味っていらない
でも大人になった今プロットを見ると、リューズは戦争が上手いということで一か八かで即位させられて、君主としての教育も受けてないのにハリボテの王として君臨してる訳なので、めっちゃ疲れてると思うし気の毒だ。しかも死なないと退位できない。可哀想だなと思う。リューズは役者になりたい子なのに
得意なことと、やりたい事がズレてる人だったのだなと思うけど、レイラスより父上のほうが物語としては面白いのか? という気がする。でも両方、全部書けばいいんだし、と子供の頃は時間がナンボでもある気分なので思ってたけど、そういうもんじゃないぞ!!
つまり私はこの作品を一本の小説の形にまとめようと思った事がないってことだ。まとめる必要がなかったからだけど。どこかに投稿して本にしようとか、印刷して一冊にまとめたいと思ったことがないし、頭の中でやる作業なので無限に拡大しても記憶容量はナンボでもあった。人に話す気も最初はなかったし
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むしろ何で人に話しちゃったかな⁉︎ というそこが失敗だったのではと思うけど今更だ。 もう書いたもんは書いたのだから、今後どのように書くかである。 でも税制は自分にとっていくら面白くても蛇足ではないかって気もする。主に蛇足でできてる作品だ。そう思うと若干気持ち悪い
話を戻すが、ギリスもたぶん国庫に納税はしてなくても神殿に十分の一税のようなものは払ってるはずだ。それは源泉徴収されてるんじゃないだろうか? リューズもその神殿への税は払ってるはずなので、魔法戦士に禄を払うと、そこにも二重に課税されてることに。エグい。
神殿への税を誰が徴税してるかだが、各地の地方神殿がやっていて、そこのスタッフは現地人で神殿種じゃない。徴税権を与えられた徴税請負人ということで、ここで集めた資金が全て巡礼街道を通じて聖楼城に送られてるかは極めて怪しい。どこへ行ってるのか?
ではその資金を元手にした宗教勢力がこの世界にはあるはずだと思うけど、それは設定したことがない。制作上の空白で、矛盾といえば矛盾だ。真面目に考えるとリューズの周囲には、軍と、魔法戦士と、官僚と、諸侯と、そして地方神殿がいるはずだ。面倒くさ😫!!気の毒
しかもこの地方神殿はその地域の国家には属してはおらず、その国を監視するための密偵組織で、神殿に忠誠を捧げる人たちなので、出家してるといえばそうなのかも? 出身種族の属性は捨ててる人材で間諜のようなものだ。他国の神殿ともネットワークがある。面倒くさすぎる。
自分が子供の頃にこの組織の設定を空白のままほっといた理由は「分からないから」だったと思う。12歳では分からなかったので、適当に決めるよりは「未定」でほっとこうと思ったのだ。そういう空白地がたくさんある作品で、私も知らない部分がある。分かるとこだけ小説にしてる
学院編にもこの地方神殿の人はいるはずで、登場させないといけないのだけど、過去に書いたことがない。学院の祭礼を行っていて、異端審問官や聴罪司祭などがいる。聴罪司祭はカテゴリー的にはシュレーの直属の部下ということだが。
学院の神殿の人たちにしたら、遠い地方支社でのらりくらりやってたのに急にCEOが来ちゃったみたいな衝撃だろうな。急にラスボスが来ちゃった
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「そこまで詳しく書いてると永久に話が進まんので割愛」という方式で書いてるけど、実は書かないといけないのかもしれない。どうやって書くかの技術が追いつかないのだが?
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こういうの赤裸々に書くと読者さんにおかれましては不安にしか感じないと思うので、赤裸々ダメって思うけど、大丈夫だと思われるほうがヤバいので、包み隠さないスタイル。作者がいっしょうけんめい考えて適当で作っている作品です!!
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「緻密で壮大な世界観」というより「杜撰でその場の勢いだけの世界観」なので、そこ絶対にお客様に嘘は言えないと思うんですが、なんかSFやファンタジーって緻密で壮大でないとあかんのやでって空気あるので、マジかウチのは適当やでって思ってる
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そういうのちゃんと言っとくと、雑さに耐えられる人だけが読んでくれるのかなと思っている。 むしろ設定の空白を読者さんが埋めてくれるぐらいの、作者介護型でやっていきたいのが本音だが、さすがに図々しいので口籠もっている。
スィグルの実家には官僚機構があって、税も国が直接徴税してるだろうけど、イルスのとこは徴税請負人にお任せで、それっぽいオニイサンや地方神殿のオニイサンが各自適当に「納税しろやぁ!」と殴り込んでくる地獄みたいな世界だと思う。ひどすぎて野蛮
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絶対住みたくない第四大陸の部族領ワースト1に輝きそう
おそらくそこにイルスの父ヘンリックが直轄地とする新首都サウザスを建設して、市民には税率を明示して直接徴収する官僚機構を整備しようとしているが、まだまだワイルドなので、治安維持のための族長親衛隊(メレドン)を強化してイルスをそこに配属したというストーリーだ。メレドンはヘンリックの私兵
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ヘンリック父さん仕事してるやん⁉︎ というような側面なのだが、まだ若い頃にブイブイ言わせてたとこしか書いてないので、ヘンリックが全然……ごめん……
だから、イルスの物語は親子の断絶ではなくある種の和解を描く流れというか「家族で喧嘩してる暇さえない」という建国の物語だと思うんだけど、イルスがまだ少年時代なのでグダグダいうてるだけなの。
国民が飢えてる時に、イルスもパパがパパらしゅうないというので喧嘩している暇はなかっただろうし。イルスの異腹の兄弟たちは大貴族出身の母から生まれてるので徴税特権を堅持したいサイドにいて、ヘンリックにはメレドンとイルスしかいない。ジンは父親と仲悪いので。
ジンは子供の頃に領境守備隊に預けられてるので、そこの勢力に属してて、貴族勢力とは別だけど、やっぱり徴税特権などの自治権を強く行使したい側にいてヘンリックの敵じゃないけど家族でもない。反乱しかねない軍事勢力で、イルスとは仲良いけど、私情ではどうしようもない
ヘンリックは無欲な男なのだで、莫大な財を得たいと思ってなくて、私服は肥やさないので、既得権益を手放したくない人たちの懐柔ができない。大貴族に金をくれてやっても投資もしないし国の利益にもつながらないので無駄だと思ってる。ヘンリック父さんはビジネスマンなので
族長親衛隊(メレドン)は、相続の見込みのない貴族の庶子や、腕に覚えのある平民出身の子が最下級貴族への叙任を目当てに行くところ、という設定で、身分出身の異なるアニキたちが渦巻いてる組織。弱点は「賢いけど体育が苦手」という子は入れないところ。親衛隊なので強くなくてはメレドンに入れない
イルスは腕は立つのでメレドンの隊長になるには良い人材で、ヘンリックもイルスが上の子みたいに微妙な勢力に取り込まれるよりは自分の直属の親衛隊に預けたかった。上の子ジンも終わらない思春期なだけで別に敵じゃないけど思春期が終わらない。
イルスは思春期が強制終了する
イルスの思春期が強制終了する物語が学院編にあたるのだと思うけど、たぶんヨソへ行って友達ができて「俺もひどい目にあったけどコイツらよりマシじゃね?」という悟りをひらくのだと思う。見識が高まってしまい、かつての大問題をサクッと乗り越えてしまう感じ
特にレイラスやシュレーを見てると「俺ってマシじゃね?」という気が優しいイルスにはするのだろう。客観的にはマシかどうか分からないけど、イルスは自分では自分の運命は許容範囲と思っていて「まあ大丈夫いけるいける」という受け止め方してる。メンタル安定してるから。
何でイルスがそんなメンタル安定してるのか謎だけど「そういう性格だから」でいいのだろうか? そういうキャラなんだ。 癒し系キャラ。
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設定がーと言ったところで結局は拙作は具体的にはキャラが演じる人間ドラマとして描くことになるので、設定の辻褄よりもキャラクターの人物の説得力が重要になってくる。そこに読者さんが共感したり、反発したりするための人間味が描けないと、辻褄合わせてもどうせうまくいかないと思う
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でも人間味を描くっていうのが12歳では難しかったので、書けないなって感じてた。今も難しいけど、でももうこれ以上私は進歩しないと思うので、ここら辺が自分のトップスピードだと割り切るのがいい。
イルスが学院で初対面した時にはスィグルは捨てられた猫みたいなもんだ。戦乱に巻き込まれて死地から九死に一生を得たばかりなのに、また敵地に捨てられたと思ってるので、相当グデングデンの状態で出会ってるけど、それもヤケクソなってて面白いので良し
イルスから見たら自分も相当な貧乏くじだけど、コイツもっと悲惨やなと思ったはず。同じような貧乏くじ仲間が揃ったわけだ。イルスもそこで客観的に見た自分の国や親の話を友達から聞く。お前んとこ野蛮やぞとか、ヘンリックは四面楚歌だが善戦してるというような事だが
シュレーがイルスの父ヘンリックの人物について詳しい情報を持ってるのは、地方神殿が人物調査の情報を送ってたからだ。イルスのことも事前に知ってたと思うけど本人にぶっちゃけ言うほどにはノーデリカシーではない。
シュレーは「ヘンリックは民を救う良い族長だ」とか「リューズは残酷な侵略者だ」とかいう認識を持ってて、それをその息子たちに話すけど、イルスやスィグルは自分の親をそういう認識してないので「エエッ⁉︎」てなる。家族の評価と世間の評価は違うんだ。猊下の話は世間からの評価のほうだから
レイラス殿下はお父さんを崇拝しすぎなので、猊下の悪口を聞いて頭を冷やしたほうがいい。 自分が主観的にしか見られてなかった世界を客観視できるっていうのが良いところだから。その上で自分の身の振り方を決めたほうがいいと作者は思うんですよ‼︎
シュレーに「フォルデス、君には部族の継承権がある。族長になれるんだぞ。そんな立場にありながらいつまで子供なんだ?」とかいう話をされて初めて「エェーそうなのォー⁉︎」って自分が誰かに初めて気づくっていうのがあるのではないかと
なのでレイラス殿下の場合は学院編の次エピソードが「新星の武器庫」になるのだが。 話とんでる感じするのかなとも悩む。 その間の時間軸の話があるほうが丁寧な語りにはなるだろうけど。つながりが良いというか
スィグルの学院編は「トルレッキオで天使と出会う話」で、スィグルは子供時代に困った時には自分の守護天使に祈ってたけど、その守護天使の実物がコレっていうのに学院で驚いて「そりゃあ祈っても無駄なわけだよ」と納得する。そして自分が天使を助けることにした。天使なんかいないんだレイラス。
そのせいで宗教的アイデンティティも揺らいでるし、スィグルが精神的に不安定でもしょうがないと思うけど、誰も弁護してくれないw